大規模なサイトを抱えるエンタープライズ型のSEO対策は通常とは少し異なります。
というのも、大規模なサイトはサイトの規模からアクセス数、コンテンツの数がまず、膨大です。
その為、SEOを行うにもそれなりのリソースが必要となります。またSEOは常に先を見越しての対策も必要とされるでしょう。
さて、大規模なサイトの運営者は2017年どんなSEO対策を行うのか?
昨年の傾向や海外サイトの情報をもとにまとめてみました。
長文コンテンツ(Long form content)
海外サイトのエンタープライズ型の2017年の予想に共通して取り上げられていたのは
Long form content、つまり長文コンテンツです。
Googleの目標はユーザーに価値のある情報を提供することであり、長文でもユーザにとって有益な情報でなければ意味がありません。
これは、すべてのページとすべての記事が1つの本のような内容の必要があるわけではありませんが、検索エンジンのアルゴリズムによって、より長く、より肉厚なコンテンツがますます好まれることを意味します。
評価の高いパワーコンテンツがもっと増え続ける
2017年はより多くの高品質なパワーページが特にエンタープライズ型のサイトでは増加するでしょう。
先日2月3日にGoogleがウェブマスター向けのブログで発表した内容では
つまり、どこかのサイトから引用した短い記事を書くだけでは内容が十分ではないということです。
さらに短い記事であればユーザーにとって浅い内容・有益な情報が少ないと判断されます。
高品質なパワーページには、全体的に読者に大きな価値を提供しながら、検索エンジンが求めている条件にも合致しやすく、オリジナル性があるコンテンツはより速くランク付けする要素を持っているということです。
2017年のGoogleのランク付けアルゴリズムはページの直帰率や滞在時間などの要素がますます重要になるでしょう。
そのため、大規模な長編コンテンツにはその潜在的価値が秘められています。こういったタイプのコンテンツを作成するには壮大なリソースが必要となります。
なので多くのSEO担当者が行うべきはSEOはすでに成果の高い既存コンテンツを特定し、追記やリライトを行いコンテンツをより深い内容にすることです。
そうすることで、より多くのファンを獲得することができますし、そのコンテンツはさらに強力なコンテンツとなるでしょう。
大規模なサイトこそ迅速かつ効率的なSEO対策の判断を必要とします。どのコンテンツが評価が高いコンテンツなのか?逆にどのコンテンツが低評価なのかを目星をつけておくと良いでしょう。
http://contentfinder.jp/
SNSの影響
ソーシャルメディアが世論を形成する強力なツールであることはみなさん承知のことだと思いますが、ソーシャルメディアの手がかりも検索エンジンアルゴリズムにとって不可欠であることはご存じですか?
これが2017年にも成立するのではと予測されており、ソーシャルメディアはSEOとってますます貴重なものになると予測しています。
ビジュアルコンテンツ
書かれた言葉はオンラインマーケティングにとって常に重要な意味を持ちますが、消費者は魅力的なイメージを探しています。静止画やグラフィックス、特にビデオコンテンツだけでなく、ビデオがマーケティング計画の一部でない場合は、2017が進行中であるため、ビデオを組み込む必要があります。
youtubeなどのビデオコンテンツを組み込めば評価が上がるということではなく、あくまでユーザーにとって付加価値のあるコンテンツの為になるかどうかで組み込みの判断が必要かと思います。
AIと機会学習によるユーザーエクスペリエンス
2017年の最終的な予測は、ユーザーエクスペリエンスの役割が成長し発展し続け、人工知能が大きな役割を果たすということです。
私たちはウェブサイトを定期的な人間のユーザや検索ボットにアクセスさせてナビゲートする方法をこれまで以上に考えなければなりません。
RankBrainは大きなデータを使用してカスタマイズされた検索結果を動的に作成すると予測しています。
RankBrainにあなたのページの評価をしてもらいたい場合は、ユーザーのために非常にニッチなコンテンツを作成することをオススメします。
強調スニペット(Featured Snippet)
スニペットとは
Google検索ではユーザーが検索で質問すると、回答となるサイトを画像付で強調して検索結果の上部に表示されることがあります。
これを強調スニペットといいます。

検索エンジンユーザーは常に回答を探しています。エンタープライズ型のサイトが有利という理由は単純にコンテンツが多いという理由です。その為、通常規模のサイトよりもそれだけで強調スニペットとして取り上げられやすいということになります。
また、さらに強調スニペットの最適化をするには、ユーザーにとって直接的な解決方法を分かりやすく、丁寧に提供することで、結果ページのトップに浮上しやすくなります。
インフルエンサー マーケティング
インフルエンサーマーケティングとはどんなマーケティング手法かというと、youtubeやinstagramなどソーシャルメディアを通して、フォロワーユーザーの多い周囲に影響を与える人物(Influencer)を見つけその人達とコラボレーションを起こし、彼らに自社製品を紹介してもらうというもの。
企業はデジタル広告の効果を拡大させる方法を常に模索しています。様々な分野のインフルエンサーはプロの芸能人ではないのにも関わらずユーザーに対して大きな影響力を持っており、多くの企業もその効果に注目をしています。
ただ、ここでキーとなるのはその持続性です。
インフルエンサーのマーケティングは、ユーザーと本物の友情や相互に有益な関係のようなもので、検索の最適化の可能性を提供します。大きなビジネスには依然として有料関係にあるため、2017年にインフルエンサーと真の関係を築き、検索の可視性を迅速に向上させる機会が必要でしょう。
モバイルvsデスクトップ(PC)
モバイルは過去数年間でディスクトップを凌ぐディバイスに成長しました。
その為、更にサイトをseo強化していくのであれば、この変化に適応する必要があります。
モバイル
数年前から多くのオンライン活動がモバイルデバイスに移行しています。つまりモバイルユーザー向けのSEO対策はますます重要になっています。
モバイルフレンドリーやモバイルファーストインデックスなど、Googleは2017年のアルゴリズムアップデートをモバイルに集中することでしょう。
モバイルファーストインデックスは、ウェブサイトのモバイル版が総合ランキングにどのように影響を与えるかに影響します。多くのエンタープライズビジネスが圧縮されたコンテンツを持つ別のモバイルページを持っていることを考えると、そのコンテンツがページのキーワードにどのように影響するかを見ることは興味深いでしょう
そのコンテンツがページのキーワード関連性にどのように影響し、Googleのパンダアルゴリズムがその影響をどのように受けるかは興味深いでしょう。つまり、Googleのモバイルユーザーフレンドリーの定義と関連性があるように、モバイルコンバージョンに焦点を当てたSEOアプローチがトレンドになると私は信じています。